家庭訪問
保健師が対象者の生活の場を訪れて行う支援。生活の実態を直接把握できる、保健師活動の基本的な方法の1つ。
家庭訪問は、保健師が対象者の自宅などの生活の場を訪れ、健康状態や生活環境を把握し、個別に支援を行う活動です。来所を待つのではなく、保健師から出向くため、支援につながりにくい人にも働きかけられる点が特徴です。
家庭訪問の主な目的は、①生活の実態の把握(住環境・家族関係・介護状況など、来所では分からない情報)、②対象者の生活に合わせた個別の保健指導、③社会資源の紹介と、サービスへの接続です。母子保健法では、新生児訪問指導や妊産婦への訪問指導が位置づけられており、乳児家庭全戸訪問事業も市町村が行います。
実施の流れは、事前の情報収集、訪問の目的の整理と同意の確認、訪問の実施、記録、関係機関との連携です。国試では、複数の家庭の中から訪問の優先度が高いものを選ぶ問題が頻出で、生命・安全の危険が高いもの(虐待の疑い・重症高血圧の未治療者など)や、支援につながっていない人を優先します。守秘義務の遵守と、本人の意向の尊重も押さえておきます。