結核の接触者健康診断
結核患者の発生時に、保健所が、接触者の感染・発病の有無を調べる健康診断。感染性の強さと接触の濃さに応じて、対象と優先順位を決める。
結核の接触者健康診断は、感染症法に基づき、保健所が、結核患者の接触者に対して行う健康診断で、感染源の探索、新たな患者の早期発見、感染した人(潜在性結核感染症)の発見と、発病の予防を目的とします。
対象の範囲と優先順位は、次の3つで判断します。①感染源の感染性の強さ(喀痰塗抹検査の結果、胸部エックス線の空洞の有無、咳の期間)、②接触の濃さ(同居・同室・同じ空間にいる時間と距離・頻度)、③接触者の発病リスク(乳幼児・高齢者・免疫が低下した人など)。感染性が高いほど、範囲を広げ、感染性が低い場合は、リスクの高い人から優先して実施します。感染可能期間の始期は、咳などの症状の出現から、さかのぼって推定します。
検査は、症状のない接触者では、インターフェロンγ遊離試験(IGRA)で感染の有無を調べ、胸部エックス線検査で、発病の有無を確認します。ツベルクリン反応は、BCG接種の影響を受けるため、IGRAが優先されます。国試では、優先すべき接触者、用いる検査、低感染性の場合の対象の絞り方が、問われます。