ソーシャルキャピタル(社会関係資本)
地域の人々の信頼・規範・ネットワークといった社会的なつながりを「資本」として捉える概念。つながりが豊かな地域ほど、住民の健康水準が高い傾向がある。
ソーシャルキャピタルは、人々の間の信頼・互酬性の規範・ネットワークといった社会的なつながりを、地域や社会の資本として捉える概念です。アメリカの政治学者パットナムが、「信頼・規範・ネットワーク」という特徴で定義したことで広く知られるようになりました。
地域のつながりが豊かな地域ほど、住民の健康状態が良い傾向があることが、多くの研究で示されています。そのため、健康の社会的決定要因の1つとして重視されます。関係の性質により、同じ集団内の結びつきを表す結束型と、異なる集団をつなぐ橋渡し型に分けて考えることがあります。
保健活動では、住民組織の育成、通いの場・サロンの立ち上げ、世代間交流、見守りの仕組みづくりなど、人と人とのつながりを育む活動が、ソーシャルキャピタルの醸成につながります。国試では、概念の説明を選ぶ問題で、ポピュレーションアプローチやエンパワメントの説明と取り違えないことが要点です。