保健師国試の行政論対策|法律・制度の覚え方と実施主体の整理

保健師国家試験の保健医療福祉行政論は法律・制度の暗記量が多い科目。地域保健法・母子保健法・感染症法などの目的と、国・都道府県・市町村の役割分担の整理法を具体例つきで解説します。似た制度の混同を防ぐ覚え方も紹介します。

このページでわかること


保健医療福祉行政論は「暗記量が多い」科目

保健医療福祉行政論は、地域保健法・健康増進法・母子保健法・感染症法など多くの法律・制度が出題範囲になる科目です。

疫学や保健統計学と違って計算問題はほとんどなく、純粋な暗記型科目のため、苦手意識を持つ受験生も多い分野です。ただし、問われ方のパターンは限られているため、整理の仕方さえつかめば得点源に変えられます。


頻出テーマ1:主要な法律とその目的

法律は条文を丸暗記するのではなく、「何のための法律か」という目的からセットで覚えると忘れにくくなります。

法律 主な目的・内容
地域保健法 保健所・市町村保健センターの設置根拠、地域保健対策の推進
健康増進法 国民の健康増進の総合的な推進(特定給食施設・受動喫煙対策など)
母子保健法 妊娠届・母子健康手帳・乳幼児健診・新生児訪問など母子保健施策の根拠
感染症法 感染症の予防と患者の人権に配慮した医療の確保(感染症の類型と措置)
精神保健福祉法 精神障害者の医療・保護、精神保健福祉センターの設置根拠
介護保険法 介護保険制度の運営、要介護認定、地域包括支援センターの設置根拠
障害者総合支援法 障害福祉サービスの提供、障害支援区分の認定
学校保健安全法 学校における健康診断・感染症予防・保健管理
労働安全衛生法 職場の安全衛生管理、産業保健の根拠法

※法律名・制度の詳細は改正されることがあります。最新の内容は厚生労働省の資料や『国民衛生の動向』で確認してください(※要確認)。

よく問われるポイント


頻出テーマ2:実施主体の区別(国・都道府県・市町村)

保健医療福祉行政論で最も差がつきやすいのが、「これは誰の業務か」を問う問題です。

実施主体 主な役割の例
法律の制定、大枠の制度設計、財源の一部負担
都道府県(保健所) 広域的・専門的な保健サービス、感染症対策、精神保健、難病対策など
市町村(保健センター) 住民に身近な母子保健サービス(乳幼児健診・予防接種)、介護保険の保険者

よく問われるポイント


頻出テーマ3:社会保障制度の全体像

行政論では、医療保険・介護保険・年金など社会保障制度の枠組みも問われます。

制度 ポイント
医療保険 国民皆保険。被用者保険・国民健康保険・後期高齢者医療制度の対象の違い
介護保険 40歳以上が被保険者。第1号被保険者(65歳以上)と第2号被保険者(40〜64歳)の違い
社会福祉 高齢者・障害者・児童など対象別の福祉制度の枠組み

よく問われるポイント


保健医療福祉行政論の勉強法:3ステップ

1. 法律を「目的カード」で整理する

法律名・目的・対象・実施主体を1枚のカード(表)にまとめ、繰り返し見返します。条文を読み込むより、自分で表を作り直す作業のほうが記憶に残ります。

2. 「誰の業務か」を意識して過去問を解く

問題文を読むときに、常に「これは国・都道府県・市町村のどれの業務か」を意識して解くクセをつけると、行政論特有のひっかけに強くなります。

3. 制度改正のニュースをチェックする

行政論は制度改正があった直後の年度で出題されやすい傾向があります(※出題傾向についての確信度は中程度。過去問の出題年と改正時期を照らし合わせて確認するのが確実です)。

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