標準予防策(スタンダードプリコーション)
感染症の有無にかかわらず、すべての人の血液・体液・排泄物などを感染の可能性があるものとして扱い、手指衛生や個人防護具で感染を防ぐ基本の対策。
標準予防策(スタンダードプリコーション)は、感染症の診断の有無にかかわらず、すべての人の、血液・体液(唾液・喀痰・尿・便・嘔吐物など)・粘膜・傷のある皮膚を、感染の可能性があるものとして扱い、感染を防ぐための基本的な対策です。
主な内容は、手指衛生(石けんと流水、または、アルコール手指消毒)、個人防護具(手袋・マスク・ガウン・ゴーグル)の適切な使用、咳エチケット、針刺し・切創の防止、環境の清掃・消毒、リネンや廃棄物の適切な取り扱いです。
これに加えて、感染経路が明らかな病原体には、感染経路別予防策を追加します。接触感染(個室・手袋・ガウン)、飛沫感染(サージカルマスク・1〜2m以内の距離の注意)、空気感染(陰圧の個室・N95マスク:結核・麻しん・水痘)です。ノロウイルスでは、嘔吐物の処理に、使い捨ての手袋・マスク・エプロンを着け、次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、乾燥する前に処理します。国試では、施設内での感染対策の事例で、基本の予防策と、感染経路別の対応が問われます。