保健師国試の出題傾向|過去問6年分660問を分野別・テーマ別に集計

保健師国家試験の第107〜112回・計660問を、分野別・テーマ別に集計。問題数が多い分野、よく出るテーマ(統計・感染症・災害・結核など)、状況設定問題の割合を表で示し、集計結果から考える勉強の優先順位を解説します。

このページでわかること


この記事の集計について

HokenPassに収録している、保健師国家試験の過去問(第107回〜第112回の6回分・各回110問、計660問)を、当サイトの分類で数え直しました。分野は、公式の出題区分ではなく、HokenPassが問題ごとに付けた分類(8分類)で、問題に付けたタグ(テーマのキーワード)も、当サイト独自のものです。そのため、数値は「当サイトの分類で見た傾向」として、参考にしてください。


分野別の問題数(6回分の合計)

分野(HokenPassの分類) 問題数 全体に占める割合
健康支援と社会保障制度 164問 約25%
疾病の予防と管理 110問 約17%
母子保健 84問 約13%
高齢者保健 81問 約12%
感染症と対策 76問 約12%
その他 52問 約8%
精神保健 50問 約8%
学校保健 43問 約7%

最も多いのは「健康支援と社会保障制度」で、全体の約4分の1を占めます。法律・制度、公衆衛生看護の理論・管理、地域診断など、保健師の活動の土台になる分野です。次いで、「疾病の予防と管理」(疫学・保健統計・生活習慣病・産業保健など)が多く、この2分野で、全体の4割以上になります。

母子保健・高齢者保健・感染症は、それぞれ約12〜13%で、ほぼ同じ規模です。精神保健と学校保健は、1回あたり、10問前後と、数は少ないものの、毎回、出題されています。


回ごとの出題数の変化

分野 第107回 第108回 第109回 第110回 第111回 第112回
健康支援と社会保障制度 42 16 26 34 28 18
疾病の予防と管理 18 17 17 15 19 24
母子保健 13 10 19 16 15 11
高齢者保健 11 15 13 16 9 17
感染症と対策 11 12 17 12 13 11
精神保健 9 9 10 9 6 7
学校保健 6 7 6 8 9 7

分野ごとの問題数は、回によって、ある程度、増減します。ただし、当サイトの分類では、1つの問題が、複数の分野にまたがる場合に、どれか1つに振り分けているため、数値の差は、「出題の傾向」ではなく、「分類の揺れ」を含んでいる点に注意が必要です。確実に言えるのは、次の3点です。


よく出るテーマ(タグ別)

問題に付けたタグを数えると、次のテーマが上位に並びました(1つの問題に複数のタグが付くため、合計は、問題数を超えます)。

順位 テーマ 問題数
1 統計 52
2 健康診査 42
3 感染症 41
4 高齢者 40
5 災害 36
6 疫学 33
7 学校保健 30
8 結核 25
9 産業保健 22
10 精神保健 20

「統計」「疫学」が上位に入っているのは、計算問題や、グラフ・表の読み取り、研究デザインなどの出題が、毎回、あるためです。「災害」が36問と多いのは、避難所・仮設住宅・要配慮者・健康危機管理など、時期ごとの対応が、繰り返し問われるためです。結核は、接触者健康診断・服薬支援(DOTS)・潜在性結核感染症など、感染症の中でも、特に出題が多い分野です。


問題形式の傾向


集計から考える、勉強の優先順位

1. 土台になる制度・法律は、早めに固める

分野別で最大の「健康支援と社会保障制度」は、法律・制度の暗記が中心です。母子保健法・感染症法・介護保険法・精神保健福祉法・労働安全衛生法・学校保健安全法などを、横断的に整理すると、他の分野の得点にもつながります。用語集で、法律ごとの要点を確認しながら進めると、効率的です。

2. 疫学・保健統計は、パターンで得点源にする

保健師国試の疫学対策|頻出テーマと計算問題の攻略法は、出題パターンが決まっています。指標の定義、研究デザイン、検定の選び方、計算問題を、型として覚えれば、安定して得点できます。計算問題は、保健師国試の計算問題の解き方|合計特殊出生率・年齢調整死亡率・オッズ比で、練習できます。

3. 感染症・災害は、時期と対応をセットで覚える

感染症は、類型(一類〜五類)と、できる措置の組合せ、結核の対応、学校の出席停止が、頻出です。災害は、時期(避難所・仮設住宅・復興期)ごとの優先事項と、チームの役割(DMAT・DPAT・DHEAT)が、問われます。保健師国試の災害保健活動対策|フェーズ0〜4とDMAT・DHEATの違いも、あわせて、確認してください。

4. 状況設定問題は、考え方の型を持つ

約2割を占める状況設定問題は、知識だけでなく、判断の型が必要です。保健師国試の状況設定問題の解き方|「最初に」「優先度」の考え方と誤答の型を押さえて、過去問で、練習しましょう。


HokenPass で出題傾向に沿って演習する

✅ 第107〜112回の過去問660問を無料で演習できる ✅ 分野別の絞り込みで、苦手分野だけを繰り返し解ける ✅ 各問題に、選択肢ごとの解説と、ひっかけポイントを掲載

👉 HokenPass で過去問を解く


関連記事


よくある質問

保健師国家試験で、最も出題が多い分野は何ですか?

HokenPassの分類で第107〜112回の660問を数えると、法律・制度や公衆衛生看護の管理などを含む「健康支援と社会保障制度」が164問(約25%)で最多です。次いで、疫学・保健統計・生活習慣病などを含む「疾病の予防と管理」が110問(約17%)でした。

状況設定問題は、全体の何割くらいですか?

問題文が「次の文を読み、〜の問いに答えよ」で始まる状況設定問題は、第107〜112回の660問のうち約120問で、全体の約2割です。知識だけでなく、事例から保健師の対応を判断する力が問われます。