第107回 保健師国家試験 午後問55(学校保健)過去問と解説

養護教諭は、A君の状況を校長に伝え、その日の午後に開かれた校内委員会で共有した。これまでのA君の家庭に関する情報を集約した結果、虐待の疑いが強まり、児童相談所に通告することになった。また、養護教諭から母親に電話し、A君の目の周りのあざについて眼科医療機関の受診を勧めた。 翌日、A君は普段通りに登校し学級担任に受診報告があった。その後、養父から学校に電話があり、学級担任に「Aは家の中でケガをしただけだ。なにか家のことを話したのではないか。話した内容を教えるように」と威圧的な態度で要求してきた。 この後、養護教諭や教職員が行う学校の対応で、最も優先されるのはどれか。

  1. A君に眼科受診後の養父の様子を聞く。
  2. 養父の言動を児童相談所と情報共有する。
  3. 目の周りのあざの経過観察を両親に依頼する。
  4. 養父に学校に来てもらいA君の学校生活について話をする。

解説

養父が学校に威圧的な態度で情報開示を要求してきたことは、A君や家族に対する報復や更なる虐待のリスクが高まっている危険信号と捉える必要があります。既に児童相談所へ通告済みであることから、この新たな状況を速やかに児童相談所と共有し、専門機関と連携してA君の安全確保策(一時保護の検討等)を講じることが最優先です。学校が単独で養父と直接対応することは、更なるリスクを招く可能性があり避けるべきです。

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