第107回 保健師国家試験 午前問47(疾病の予防と管理)過去問と解説
次の文を読み47〜49の問いに答えよ。 Aさん(55歳、男性)は1人暮らし。10年前に振戦を主症状としてParkinson〈パーキンソン〉病と診断されたが、これまでは自立した日常生活を送っていた。最近、身体の両側の振戦に加えて、動作が徐々に遅くなりはじめ、歩行にも不安を感じる時があり外出や受診に介助が必要になった。現在の症状を主治医は、Hoehn-Yahr〈ホーエン・ヤール〉重症度分類でステージⅡ、生活機能障害度2度と診断しており、2か月に1度の定期受診で経過をみている。 現在のAさんが対象となるのはどれか。
- 後期高齢者医療制度
- 特定疾病療養費制度
- 身体障害者手帳の交付
- 重度障害者等包括支援サービス
解説
パーキンソン病による難病医療費助成はHoehn-Yahr重症度分類ステージⅢ以上かつ生活機能障害度Ⅱ度以上が対象ですが、設問時点ではステージⅡでありこの基準を満たしません。特定疾病療養費制度の対象は人工透析を要する慢性腎不全や血友病などに限られ、パーキンソン病は含まれません。55歳のため後期高齢者医療制度の対象外です。歩行や外出、受診に介助が必要な身体機能の低下がみられるため、身体障害者手帳(肢体不自由)の交付を受けることで各種福祉サービスの利用につなげることが適切です。