第107回 保健師国家試験 午前問25(精神保健)過去問と解説

Aさん(48歳、男性)。妻と2人暮らし。精神科に通院中であり、保健所のアルコール依存症者の自助グループに定期的に参加している。ある日、Aさんが担当保健師を訪ねてきたが、呼気にアルコール臭がした。Aさんに確認すると、「自助グループに参加してから断酒できていたが、今朝ビールを3缶飲んでしまった」と話した。 担当保健師の対応で適切なのはどれか。

  1. 意志が弱いと注意する。
  2. アルコールの害を説明する。
  3. 1日の適正飲酒量を説明する。
  4. 自助グループの参加を中断するよう勧める。
  5. 飲酒をしていない日に面接したいことを伝える。

解説

アルコール依存症は再発(スリップ)を繰り返しやすい慢性疾患であり、飲酒後の叱責や説教は自己否定感を強め治療関係を損ないます。依存症の治療は断酒が原則であり「適正飲酒量」という概念はあてはまりません。飲酒していない状態での冷静な面接を提案することで、本人の内省を促し治療的な関係を維持しながら再飲酒の経過を確認できます。自助グループ参加の継続も重要な回復資源です。

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