ナッジ
選択の自由を残しながら、人が自然に望ましい行動を選びやすくなるよう、環境や選択肢の示し方を工夫する手法。
ナッジは、「そっと後押しする」という意味で、禁止や強制、経済的な誘導に頼らず、選択の自由を保ちながら、人が自然に望ましい行動を選びやすくなるよう、環境や情報の示し方を工夫する手法です。行動経済学の考え方で、セイラーとサンスティーンが提唱しました。
健康づくりの例として、階段に消費カロリーを表示して階段の利用を促す、足跡のマークで階段へ誘導する、社員食堂でヘルシーなメニューを目立つ場所に置く、定食のごはんの量を標準で少なめにする(デフォルトの設定)、検診の案内で、受診日時をあらかじめ設定しておく、などがあります。
知識を伝える教育や、目標を宣言させる働きかけとは異なり、環境の設計を変える点が特徴です。国試では、生活習慣病予防の取組みの中から、ナッジを活用しているものを選ぶ問題が出ます。説明による説得(生活習慣病のメカニズムの説明)や、仲間づくり(グループワーク)、目標の宣言(コミットメント)は、ナッジとは別のアプローチです。