バイアス(選択バイアス・情報バイアス)
研究の結果を、真の値から、一方向にずらす系統的な誤り。対象者の選び方による選択バイアスと、測定・分類の仕方による情報バイアスがある。
疫学研究の誤差は、偶然誤差(ばらつき。標本数を増やすと小さくなる)と、系統誤差(バイアス。標本数を増やしても、なくならない)に分けられます。バイアスと、交絡が、研究結果をゆがめる主な要因です。
選択バイアスは、対象者の選び方により、結果が偏ることです。参加の同意の撤回や、無回答が多く、参加者が偏る場合や、ボランティアだけを対象にした場合などで生じます。情報バイアスは、測定や、分類の方法により、結果が偏ることで、診断基準・測定方法・質問の仕方が、群で異なる場合や、過去のことを思い出す正確さが、群で違う場合(思い出しバイアス)などが当てはまります。
リードタイムバイアスは、検診で、病気が、早期に発見されると、診断から死亡までの期間が、見かけ上、長くなり、生存率が高くなったように見えるバイアスです。交絡は、曝露と疾病の両方に関連する、第3の要因が、見かけの関連をつくる現象で、バイアスとは別の概念として整理します。国試では、地域間の比較で、診断基準が異なる場合の問題点が、情報バイアスであることなどが問われます。