基本再生産数(R0)
ある感染症に対して誰も免疫を持たない集団において、1人の感染者が平均して何人に感染を広げるかを示す指標。1を超えると流行が拡大する。
基本再生産数(R0:アールノート)は、集団の全員が感染症に対して免疫を持たず、特段の対策も行われていない状況において、1人の感染者が平均して何人に二次感染させるかを示す指標です。
R0が1より大きければ、感染者1人が1人より多くの人に感染を広げるため流行は拡大し、1より小さければ、感染の連鎖は自然に収束に向かいます。R0は病原体の感染力そのものだけでなく、接触の機会や行動様式など社会的要因の影響も受けます。
実際の集団では、予防接種やすでに感染して免疫を獲得した人が存在するため、実効再生産数(Rt)という、その時点での実際の流行状況を反映した指標が用いられます。集団の一定割合以上が免疫を獲得すると免疫を持たない人への感染の連鎖が起こりにくくなる「集団免疫」の考え方も、R0と関連づけて理解しておくと国試で役立ちます。