第112回 保健師国家試験 午前問32(その他)過去問と解説
薬剤Aが薬剤Bと比較して高頻度に肝機能障害を起こすかどうか、データベースを用いて評価した。 統計的仮説検定およびその解釈として正しいのはどれか。
- p値は肝機能障害発症確率のことである。
- 有意水準は統計的仮説検定を実施した後で決める。
- 対立仮説は「薬剤Aと薬剤Bの肝機能障害発症頻度に差はない」である。
- 有意水準より大きなp値が得られた場合、薬剤Aと薬剤Bの肝機能障害発症頻度が同程度であると示されたことにはならない。
- 有意水準より小さなp値が得られた場合、分析に用いた人数によらず薬剤Aは薬剤Bと比較して高頻度に肝機能障害を引き起こすと判断する。
解説
統計的仮説検定において有意水準よりp値が大きい場合、帰無仮説を「棄却できない」だけであり、これは「両者に差がない」ことを積極的に証明したことにはなりません。証拠不十分であることを意味するにすぎず、この解釈の誤りは検定の基本的な注意点です。有意水準は検定前に設定するものであり、対立仮説は「差がある」という仮説を指します。