第110回 保健師国家試験 午前問25(高齢者保健)過去問と解説
Aさん(80歳、女性)は要介護1、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱaで介護保険サービスを利用しながら1人で暮らしている。遠方に住む娘が地域包括支援センターに来所し、「家の中に最近購入したと思われる高価な商品が複数置かれ、公共料金は滞納していることが分かった。慣れ親しんだ自宅で最期まで生活してほしいが、お金の管理も心配。どうしたらよいか」と話す。地域包括支援センターの保健師がAさんの娘に提案する内容で適切なのはどれか。
- Aさんとの同居
- Aさんの施設入所
- 成年後見制度の利用
- 民生委員への見守りの依頼
- 介護支援専門員への金銭管理の依頼
解説
地域包括支援センターの保健師が金銭管理に不安のある認知症高齢者の家族から相談を受けた場合、本人の判断能力を法的に支援し財産管理や契約行為を代行・保護できる成年後見制度の利用が適切な提案となります。同居や施設入所は「慣れ親しんだ自宅での生活継続」という本人・家族の希望に沿わず、民生委員の見守りや介護支援専門員への金銭管理依頼だけでは金銭管理上のトラブルへの法的な対応にはなりません。