第107回 保健師国家試験 午後問39(高齢者保健)過去問と解説

次の文を読み39〜41の問いに答えよ。 Aさん(80歳、男性)。1人暮らし。自宅で転倒し、腰椎圧迫骨折の治療のために1か月間入院し、自宅に退院した。退院後は整形外科に定期的に通院している。要介護認定を申請し要支援1と認定されたが、介護保険サービスは利用していない。自宅は団地で4階建ての3階に居住しておりエレベーターはない。Aさんの退院から1か月後、団地の担当民生委員からAさんの状態について、地域包括支援センターの保健師に相談があった。入院前、Aさんは団地の集会所で行われている高齢者サロンによく参加していたが、退院後は来ることが少なくなったという。高齢者サロンの参加者に聞くと「Aさんが、病院には通っているがサロンに行くのは億劫だ、と言っていた」とのことであった。 保健師はAさんの状況を把握するため、民生委員と一緒に家庭訪問を行うことにした。 家庭訪問時に収集する情報として優先度が高いのはどれか。

  1. 生活史
  2. 家族関係
  3. 経済状況
  4. 通院頻度
  5. 日常生活動作〈ADL〉

解説

エレベーターのない団地の3階に居住し、腰椎圧迫骨折後で「サロンに行くのが億劫」という状況から、階段昇降を含む移動能力の低下が強く疑われます。今後の生活の自立度や転倒再発リスク、必要な支援内容を判断する上で、日常生活動作(ADL)の評価が最優先の情報収集項目です。生活史や経済状況、家族関係も重要ですが、まずは身体機能の実態把握が支援方針決定の基盤となります。

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